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自分達がどういう仕事をしているのかお客さんに伝えないといけないと思っているんだよね
「僕はね、デザイナーと職人がお互い尊重して、必要な存在として認め合いながら、デザイナーがいない
ものづくりはないし、職人がいないものづくりはない。形を創造するときは職人がいないと無理だと思う。
それを予算とかプロデューサーという存在が必要で、重要になってくる」「職人として安易なものを作って
はいけないし、それを選択するのはお施主さんだし、僕らは家づくりにポリシーを持った職人集団として、
無理なことはできないと伝えるし。職人もここで敷居を低くして、自分達がどういう仕事をしているのかお
客さんに伝えないといけないと思っているんだよね。相互理解の為にも」
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相談できる現場。それを教えてもらったのはあしがら(つくりて)職人の会の皆さんでした
昔、家を造るときは近所の大工さんに頼むのが普通でした。近所の人たちはその大工さんがどんな人で、
どんな技術を持っているのか、その大工さんの家づくりを近所で見ているので、納得、理解して注文してい
ました。そこには施主と大工の間には対等な関係があり、お互いを理解できる環境がありました。今はどう
でしょうか?その現場では職人さんと施主は主役でしょうか?打ち合わせの段階から職人さんは顔を出し
てくれるでしょうか?家づくりは生き物に似ています。日々変化していきます。施主が決断するときに、職
人さんは親身に話を聞いてくれるでしょうか?「相談できる現場」その大切さを今回のはくれん舎建設で知
ることができました。お仕着せの仕様ではない、職人さん達と相談しながら造る自分達家族の等身大の家
づくり。そんなあたりまえの家づくりをしていこうとしているのが、水土社、あしがら(つくりて)職人の会の皆
さんだと思います。
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素材は技術を制する
家が建つときそれは素材を供給する山と繋がっています。素材を供給する山が重要になります。良い
素材は良い山から。そこには私には関係ない。と思いがちになっている環境問題があることに気づきます。
「木材や素材を供給するためには一次産業としての山をきちんと成り立たせないといけないし、そうじゃない
といつまでたってもね。ものづくりは一次産業を大事にしないと。いい素材があることが重要。」
「技術の前に素材がないと。素材は技術を制する。と思いますよ」
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