無垢の木と左官使いの里山のような集合住宅



茄子紺四角ボタン小田原集合住宅はくれん舎左官担当

長田左官工業/長田喜八
社長の長田喜八さんと4代目になる息子さん
左官ギャラリー

はくれん舎の壁の打ち合わせの時に長田さんは様々なサンプルを作って持ってきてくれました。
土と水のシンプルな素材で表現の変化によってこんなにバリエーションがあるものが造れるのか
と土の持つ変幻自在な魅力に改めて驚きました。
長田さんの会社には、事務所に左官のサンプルを作る部屋が併設されており、そこで様々なサンプル
を作っているそうです。コテや土を篩いにかける笊などが整然と並んでいて、
美しい作品はこのように道具を丁寧に大事に扱う職人さんの手から生まれるのだろうなと思いました。

長田左官工業
壁のサンプル作成中
土にはその地域によって様々な色がある

小さな事務所には今まで仕事をしてきた建物の写真や、泥だんごが飾ってありました。
その泥だんごを目ざとく見つけて、興味を持ったうちの子どもに、長田さんから泥だんごを頂きました。
ピカピカ光るベージュ色のその泥だんごは、ハンカチが引かれたお弁当箱に今も大切にしまわれています。
泥だんご作りに興味を持ち、ネットで調べて、いろいろと失敗を繰り返し、「ほら膜ができた」など、
私の知らないことも話すようになりました。
土という素材には子ども大人も関係なく自然に引き込まれるように魅了されるものがあるのでしょうか。
長田さんの会社にあった泥だんごは、赤、青、ベージュと3色ありました。
土には様々な色があります。「土は茶色」と思いがちですが、
「土のコレクション(栗田宏一著)」を見ると、それは違うことに驚きます。
「土のコレクション」では、地域ごとに日本の土が紹介されていて、白や黄色、ピンクや水色、
紫やオレンジがあり、色のグラデーションができるほどです。関東の土の色は濃い茶色。その地域
の気候に土の色は左右されるそうで、自然が作りだす色の美しさに感嘆しました。


つづく       

小田原集合はくれん舎住宅トップページへ 小田原集合住宅はくれん舎つくり手紹介 小田原集合住宅はくれん舎紹介