無垢の木と左官使いの里山のような集合住宅



ピンク四角ボタン はくれん舎庭企画
深沢アート研究所/カブ
造形教室での出会い

カブさんとの出会いは、当時相模原にあった子どもの造形教室「こんぺいと」でした。子どもから「カブちゃん!」と慕われ、
子どもの気持ちを掴んで教室を進めるカブさんの姿に、親でもある自分はここまで子どもの視線に立って、交流できてい
るのだろうか?と、親業としての自分を振り返ってしまうことがありました。現在のカブさんは世田谷深沢にある深沢アー
ト研究所を主宰し、子ども向けのグリーンクラスを受け持ち、幼い頃からのグリーンとの関わりあいを提唱する傍ら個人の
、 お庭などのガーデンデザインを手がけています。庭の企画の際に小田原市久野にある小田原植木さんを訪ねたときに、
とても研究熱心に植木屋さんの話を聞き、緑の美しさに感嘆するその姿に緑を心から愛しているんだなあと、造形の授業
とはまた違うカブ先生の姿に感心しました。カブさんから緑の話しを聞くときに言葉の端々に感じるのは緑へのいたわりの
気持ちだと思います。

園芸はいつも身近にありました

カブさんは子どもの頃からおじいさんの影響で緑に興味を持ったそうで、「おじいちゃんが好きだったから。園芸道楽爺さん
で(笑)よく一緒にスイカの種とか植えていた覚えがあるから。芽が出ますよ」「今もうちでもデコポンとか食べたやつを植え
て、でっかい木になってます。(笑)以前浦和にいたときに残飯を肥料に返そうと思って、作った場所があって、そこにアボ
ガドの種が混じっていて、すごいデッカクなってるよくわかんない植物があって、抜いたらアボガドでもう一回植えなおしま
した(笑)」

彫刻の勉強から園芸へ

そんなカブさんの学生時代は、造形への興味を持つ重要な過程だったようで、「学校は研究室みたいで、「基礎はガツって
やっておきなさい。」みたいな感じで、その後は「自分の好きなことをやっておきなさい」という学校で。高1から自分で授業
を選択するというのは、自分でどうしていくのかというのを決めなくちゃいけないし。初めは建築もやりたかったから立体作品
に繋がっていったのかな」高校卒業後、大学で彫刻を学び、美術の勉強の為渡英した経験が、園芸の道に興味を持つきっ
かけとなりました。「イギリスでの大家さんたちは若い夫婦で、すごく庭や家を大事にしていて。家も全部無垢の木でインパ
クトがあって、大家さんが庭で取れたルバーブを(蕗の仲間)ジャムにしたり、その時の経験が強く作用していて、その後帰
国してアトリエを浦和で借りたので、その庭が大変大きくて。それでいろいろとやるようになって、それからですね」

つづく

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