無垢の木と左官使いの里山のような集合住宅



茄子紺四角ボタン小田原集合住宅はくれん舎施工担当

ヤマダ建築工房/小泉賢二
相談できる大工さん

ヤマダ建築工房の大工、小泉賢二さんは、気さくで話しやすい人です。現場はいつも動いていて、
図面と立体になったときと違いを感じるときがあります。窓を増やしたいと思ったときに、「ここに筋
交いを入れれば大丈夫じゃないですか?」と技術的なアドバイスを貰い、無事に小窓を追加すること
ができました。大工さんというと、頑固そう、とか無口というイメージを持ってしまいがちですが、親方
の山田さん同様、穏やかな人です。

お弁当の思い出

いつもお昼は愛妻弁当を親方である山田さんと囲んでいます。
朝早いのに奥さん偉いなあとその光景を見るたびに感心しています。
私の小さい頃は家に職人さんが5〜6人ほど住んでいたので、毎朝職人さんのお弁当を作る母親を
台所の椅子に座って眺めるのが朝の日課でした。今のように機能がちゃんとしたお弁当箱ではなくて、
普通のアルミの大きなご飯を入れるお弁当箱に、おかずは質素ものだったような気がします。それを
新聞紙で各個包んで朝の作業は終わりでした。そのお弁当を持った職人さんが車に乗って現場に行
くのを眺める毎日でした。大工さんがお弁当を囲んでいる姿を見て、そんな自分の幼い当時のことを
思い出します。

大工さん今昔

私の父親の話で言えば、夕方現場から帰ってくるとまずは、風呂、酒、ご飯で、この3点セットが毎日
夕方になると同じ順序で回っていました。父親は仕事で相当ピリピリしていたようで、「近づいたら怒ら
れる」それが暗黙のルールでした。家族団らんの夕食なんて経験したことはなかったと思います。「お
風呂はとにかく父親が一番に入る」これは私が小さい頃の家族のオキテでした。小泉さんに、そんな
我が家の昔を話すと目を丸くして、「えー?うちは仕事から帰ってきたら子どもと遊びますよー昔はキツ
イ人多かったみたいですけど今は違いますよ(笑)」と驚いていました。最近奥さんの実家に近い秦野
へ引越して、小田原の現場へ毎日通う日々だそうです。休日は家族ででかけたり、やさしいお父さんの
ようです。

つづく
   
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