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図工が苦手でした
そんな小泉さんの子どもの頃を話しを聞くと、「子どもの頃は図工が苦手で(笑)不器用だったし、
バックドラフトっていう映画の影響もあって、消防士さんになりたかったんですよ親方は絵がうま
いんですけどね(笑)」
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自分がいいなあと思える建物を探しました
小泉さんは高校卒業時に「職人ってカッコイイなあ」と思い立ち、大工の職を探そうと、ネットで
工務店のHPを何十と調べて、これだ!と思う家を造っている工務店を探していたそうです。「実
際に街中を歩いて、自分でいいなあと思える家を探していたんですよ」「一軒の素敵な家を見つ
けて、この家いいなあってボーっと見ていたら、そこの家の人が声をかけてくれて、その家の人
がお茶を出してくれて、ごちそうになりました(笑)後でその家は親方が建てた家だって知ること
になるんですけど」その話を聞いて、私が工務店を探してた時の事と重なって、気持ちがわかる
ので共感してしまいます。「そうしたら、たまたま親方のHPを見つけて電話したんです、親方は
道具使えるか?すぐ来いって(笑)」「それですぐに現場に入って仕事していました(笑)」
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親方の造る家を見て、これが自分の造りたい家だって
「親方の造る家を見て、これが自分の造りたい家だって思いましたね。やってることも変わって
るんですよ、昔の電信柱で駐車場作ったり(笑)」
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1.5倍は手間がかかる
はくれん舎の建物は複雑です。親方である山田さんからは「この家は普通の家よりも1.5倍は
手間がかかるよ(笑)」と言われるほどです。施主の私も、ここってこんな風に傾いていたんだ。
など図面では想像できない形が次々見えてきて、まるで万華鏡のように建物の見方が変化し
ていく現場でした。そんな手間がかかる現場で小泉さんは、「設計事務所から立体模型を見せ
てもらったので、イメージはしやすかったですよ」あの平面図と立体模型だけで、こんな複雑な形
をイメージして、実際に形にしてしまう。大工さんはすごい!と感服します。家の壁や隠れてしまう
柱の部分に大工さん達がメモをした言葉や通路の天井や、軒先の角度を出すために計算した走り
書きがしてあるのを何度か見かけました。
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つづく
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